そもそも面貸しを始めたきっかけは憩室出血による入院でした。
以前は従業員がいましたが、勤務時間や作業内容は現在在籍のスタッフさんのようにほぼ面貸し(フリーランス美容師)状態のような条件。
仕事が終わったら帰れますし、そもそも仕事がなければ来ない。
なのに、お給料は立派な固定給。
フリーランス美容師状態で固定給って、売上がある従業員だったら経営者としては大喜びですが、売上がない従業員だったら・・・。
私ももちろん勉強不足でしたし、大半の理・美容師の方と同じく、元々は一人でお店をしたかったのですが、諸事情で従業員を入れることになり・・・。
その当時は、私が中途半端な考えでした(猛省)。
その後、結局一人に戻り仕事も順調になり始めた頃に倒れてしまったのです。
そして入院中に思い出したのが“後藤新平”先生の言葉でした。
「自助・互助・自制の精神」
「金を残して死ぬのは下だ。事業を残して死ぬのは中だ。人を残して死ぬのが上だ。」
後藤先生が常々言っていたのは、「一に人 二に人 三に人」という言葉です。
この世を作っていくのは人であるとの考えから優秀な人材を作り生かしていくことに尽力しており、この人間本意主義に基づいた教員の教習所も創設しています。
理美容界を盛り上げたい
わたくし個人の目標の一つに、理・美容師のいつまでも働ける場を作る、というものがあります。
これが生涯、理・美容師として生きて行きたいという方のセーフティネットになると信じて、色々考えを張り巡らせています。
そこで大事になってくるのがやはり収入。
収入といっても同じ業種で比べるのか、他業種と比べるのか、はたまたもっと俯瞰で見るのであれば、平均年収や年収の中央値、幸福度と年収の相関関係とか…。
その目標ができたら、自分のスタイルを決め、それに必要な雑学やまた必要な技術習得に励む、といったことが個人では大事になり、またその知識習得の場であったり、理・美容師としての力を発揮する場を永久に提供し続けるというのが経営者側では必要になる、と思っています。
修行過程で、この考え方の順番が逆なので、真面目な理・美容師さんでも経営に苦労されている方が多いと考えています。
またシェアサロン・面貸しの問題点の一つとして後継者育成ができにくい、ということがあります。
自分たちの成功も大切ですが、1番大切なことは後継者を育てる事。
自分達だけ好き勝手にしていると業界全体が衰退していきます。
まるで、日本の少子化問題みたいです。
シェアサロン・面貸しは、「○○してください」などの命令式系統が成り立たない(禁止)、ということが受け入れる側の最大のデメリットと思われますが、そもそもスタイリスト一人でアシスタント数人の面倒を見てたという時代がとても長かった業界。
その影にはスタッフへの福利厚生が無かったり、低賃金という犠牲のもとに成り立っていたりという事実もありました。
一般の会社からすればあり得ないシステムです。
料金体系が時間の割に低料金という大問題もあります。
今は社会制度が整備され、若干ですが福利厚生も充実した理・美容室も増えてまいりました。
“シェアサロン・面貸し(フリーランス美容師)”という業態も労働環境を改善させる為の副産物でもあると思われます。
フリーランス美容師が増えると後継者育成問題が浮き彫りになる。
解決にはまだまだ道は遠いのですが、こんなお話にご興味がある福井の理・美容師のみなさん、お気軽に当店に遊びにいらっしゃってくださいませ。
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